経済犯罪の弱みを持つ

九〇年代末からは中国銀行幹部と癒着して融資を引き出し、市内の再開発に乗り出す。中国では土地は国有だが。九〇年代から使用権の有償払い下げが認められたため、住民を追い立てる再開発は業者だけでなく、地方政府幹部にとっても「カネのなる木」である。…

米国の東アジアからの後退

同じく高村に会見した温家宝首相は、「日本が国連をはじめ国際組織で重要な役割を果たすことを願うと、○五年の国連安保理常任理事国入り反対の姿勢から一転して、常任理事国入りを支持するかのような発言をしてみせた。冒頭の研究者によると、これらは2プラ…

山盛りの豚足と格闘する

どっちがましかと迫られれば、個人的にはうんこよりはおしっこのほうが許せるが、まあ五十歩百歩です。といって凄まじく毛嫌いしているというほど潔癖でもないのですが。豚足という食い物がある。私は、苦手だった。もちろん、だされれば食う。意地でも食う…

ようやく動いたNY連銀

実はFRBの自己資本は小さく、このまま資金繰り対策に名を借りた裏口からの金融救済を続けていると、FRBが債務超過となりかねない。その可能性を織り込んでか、破綻リスクを取引するCDS市場で、米国債のリスクは○八年三月に入りドイツ国債を上回った…

スワップの仕組み商品

一方、調達サイドとしては、たとえば、固定利付債を発行している企業が、先行きの金利低下のメリットを享受しようとする場合に金利スワップを使うことができます。すなわち、この企業は、金利スワップ取引で固定金利受け・変動金利払いのレシーバーとなるこ…

テラスハウスの売り出し

長井さんは、売買が大変に難しいテラスハウスのリフォーム販売に挑んでいた。テラスハウスは「連棟長屋」といわれる建物がつながっているタイプの家である。一軒の家だけを建て替えても、なかなか人気が出ない種類のものだ。そのテラスハウスは、築二二年、…

事前相談制度の意義

したがって、理屈の上では、30日の待機期間は経過したものの、後に公正取引委員会が排除措置の必要ありと判断した場合には、合併を実行してしまった後に独占禁止法上の問題を解消するための措置を命じられるリスクが残るという不安定な状態に置かれます。特…

人間らしく生きられることを最高の目標にする

夜九時ごろになるとこらえ性がなくなって、むやみにこどもを叱りたくなった……とBさんはふり返る。過労のなせるワザであったろう。夕食のメニューをあらかじめ考えておくゆとり も、まったくなかったという。いつも冷蔵庫を開けて、そこにあるものでとっさに…

一枚岩でないエスニック集団

シーアが社会・政治体制を左右できそうな国ぐにとしては、サウジアラビア、クウェート、バハレーンなどペルシア湾岸のアラブ王制諸国、イラク、レバノンなどである。これらの国にはそれだけ多くのシーアが居住している。イラクが対イラン開戦に踏みきらねば…

ピラミッド組織の崩壊

企業の中に情報システムが浸透していくことによって、最近では「課長」が不要になりつつある。トヨタ自動車、ホンダ、日本生命保険など、これまでの職制としての課長をなくした企業が一時期話題になった。フラットな「なべぶた型組織」を目指すというのが理…

最短の道を見つける

未来に一番乗りするためには、最短経路を見つけ出さなければならない。夢は一夜にしては実現しない。根本的に変わった産業が構想されてから現実に相当規模の市場が台頭してくるまでには、長い年月を必要とするかもしれない。目標は、未来への展望を真の市場…

国をもてなかったクルド人の悲劇

同じく日本でよく知られた「庭の千草」(原題は「夏の名残りのバラ」)もまた、ケルトの失われた栄光を暗喩するノスタルジックな歌詞が、アイルランド人の郷土愛を盛りあげるのに一役買ってきた。民衆レベルでのこうした歌の人気と、待人、劇作家であり政治…

フロンガスはオゾン層を破壊する

メタンは、有機物が、酸素の不足している状態で、腐敗、発酵するときに発生すると考えられています。自然の湿地、水田、家畜の腸内発酵、あるいは糞尿や堆肥の処理過程などから発生しています。天然ガスの主成分はメタンですので、天然ガスの採掘からもメタ…

二人の仕掛人

暴力団が関係するフロント企業の資金調達に、新興株式市場が悪用されない枠組みを早急に作る必要があるという点て、東証と警視庁は一致したわけだ。上場の水際でフロント企業をくい止めることができるかどうか、注目される。とはいっても、ネットベンチャー…

暴力団排除の指針

N社の経営権を握る別の会社があって、この会社のオーナーが広域暴力団の幹部と親しいと噂されている。N社はG社と業務提携した見返りにG社の株式を第三者割当増資で引き受けた。何か言いたいかというと、フロント企業や企業舎弟の影もかたちも、G社が上…

ウラ社会がオモテ社会を浸食する

東西の二つの事件は、バブルの狂乱の中で、ウラ社会がオモテ社会を浸食した、象徴的な事件だったといえる。新興市場はマネーロングリングの場歴史は繰り返すのだ。証券市場でも規制が大幅に緩和された。マザーズ、ナスダックージャパンの創設で、株式公開の…

ウラ社会と深い繋がり

ウラ社会は、バブルの中で巨額な資金を動かして、金融業、不動産業、建設業といったオモテ経済に深く根を下ろすようになったのである。及能正男・西南学院大学経済学部教授の試算によると、都銀・長信銀・信託銀行の主要行が過去十年間に償却した不良債権は…

オモテとウラを結び付けるきっかけ

この頃の総会屋の主な収入源は雑誌の発行であった。彼等の名刺には経済研究所の所長やミニコミ新聞、雑誌社の社長の肩書きが刷り込まれていた。ある企業のスキャンダルを掲載しない代わりに購読料や広告料の名目でカネを受け取る。情報誌(紙)という名さえ…