2015-01-01から1年間の記事一覧

無常感はアニミズムが原点

日本の無常感文明と西欧の要塞文明に働く法則について、見てきた。ここではアニミズムから生まれた日本の八百万の神々を中心に日本文明の性格を考えてゆくことにする。いかなる文明にしろ、文明は宗教と深い関係にある。というより、その基層をなすものであ…

機関投資家の実資力

機関投資家の実資力は、六二年六月末で生保八五兆円、特定金銭信託一五兆円、ファンド・トラストニ兆円、年金二三兆円、株式・投信二六兆円とみられている。しかも恐るべきことに、さらに毎年五〜八兆円ずつ仲びているのである。そして、これら機関投資家の…

社会制度の作り直し

エンターテインメント分野の朗報といえば、ビデオソフトがネットワークで借りられるようになることである。現在、ビデオを見るのは、心理的な力べが厚い。ビデオソフトを借りにレンタルショップまで足を運ぶのも面倒だが。楽しみが終わった後に返却に行くの…

不況脱出の方向性

いままではよい技術を導入し、それを洗練させて、よい生産設備をつくり、よい商品をつくればそれで済んでいた。しかし情報化社会では、情報システムをうまくつくって、価値あるソフト情報をたくさん入れることによって仕事が成り立つということが多くなる。…

アメリカの「地域再投資法」に学べ

この不況下で進行しつつある金融再編成の動きは、残念ながら、日本経済の中長期的な展望を念頭に置いたものとはなっていない。それは、結局のところ中小金融機関の切り捨て、あるいは吸収・合併による「集中」化の推進にほかならない。その結果、信用金庫や…

日米欧に共通する危機感

私は、アメリカの一部にある「開発独裁型体制に問題がある」とか、「市場が民主化、透明化していないのがいけない」という議論を全く否定しているわけではない。開発独裁よりも民主的であるほうがいいに決まっている。しかし、それが本当に主因なのだろうか…

ジョンソンとベトナム

いまとなっては、それは誰にもわからない。だがケネディには、ジョンソンにはない柔軟性がめったことだけはまちがいない。彼は昔から、たとえ以前に自分がある考えかたに与していたとしても、その後状況が変わった場合には、いつまでも古くなった主義や主張…

社会保障のリフォーム

日本からスウェーデンにやってくる日本人には、二つのタイプがあるとスウェーデン人や在スウェーデンの日本人はいう。ひとつは″社会保障王国万歳″を声高に唱え、なかには日本に帰って「スウェーデンには寝たきり老人はいない」などと叫ぶタイプ。もうひとつ…

特殊な研究課題

これまで「国民性」研究のためのいくつかの方法を簡単にふりかえってみた。もちろんここにあげた数人の学者以外にも多くの人類学者、たとえばベネディクトやミートなどがあるが、アプローチの型としてはおよそ右の三つに分類できるであろう。ところで、実際…

常在微生物は宿主の老廃物の流れの中に生活している

常在微生物は宿主の老廃物の流れの中に生活しているが、常在微生物も異物であることは病原微生物の場合と変わりはない。ただ大きな違いは、常在微生物は、宿主生体の中の流れを積極的には乱さないことである。けれども何らかの原因で宿主の流れが乱れると、…

大きなシナジー効果

こうした状況を変えるには、私自身も壁を破ってさらに高い目標に挑戦しないといけない。大型買収を決断した理由の一つはここにあります。大型買収によって新しい目標ができれば社員の励みになり、忙しさには忙しさで応える逆転の発想で企業体質を改革するチ…

防衛上の重要拠点国・地域にも気を配る必要がある

また周辺でなくても防衛上の重要拠点国・地域にも同様である。トルコ、ギリシア、韓国、パキスタン、タイ、マレーシア、北欧三国、アイスランド、中央アメリカ諸国、地中海南岸諸国、南ア共和国周辺国などである。その理由は世界地図を一覧すれば充分に理解…